例年通り帰省はせず、年末年始は自宅でゆっくりと過ごした。
最初の頃こそ多少の罪悪感を覚えたものの、今となってはこの生活が当たり前で、自宅以外の所で年を越そうとは全く思わない。
正月準備も「あまり無理せず」をモットーに、見苦しくない程度の掃除と、ほどほどの見栄えのする料理の準備をするに留めた。
大晦日の夜は特に見たいという番組もなく、何となくガキ使を流しているうちに年が明けた。
見る前はいくつか気になるアーティストもあったものの、結局一度もチャンネルを変えることはなかった。
元旦は家でおせちをつまみながらのんびりと。
数の子や黒豆など手がかかるものは店売りのもので済ませ、煮物、お雑煮、サーモンマリネ、ローストビーフのみ手作り。
両親が九州出身だったこともあって、我が家の煮物は筑前煮スタイル。
サーモンマリネとローストビーフは、自分が食べたいからという理由で作っている。
お雑煮は結婚当初に買った料理本に載っている、昆布で取った出汁に鶏肉、かまぼこ、ほうれん草、焼き餅を入れたごく一般的なすまし汁。
実家の味というものを教わることなく独り立ちしたので、食べたいものだけ用意して、好きなように味付けするのが我が家流となっているが、変に伝統に縛られるよりはこの方が良かったのかもという気はしている。
2日は夫の実家へ挨拶に行く。
いつもなら私の実家には電話をするところだけれど、今年はバタバタしているのでそれも控えることにした。
夫の実家はいい意味で庶民的なお家で、いつ行っても気負わずに過ごすことができるので助かっている。
実家近くのレストランで集合した後、家に移動しておせちをつまみながらあれこれと話す。
3日は初詣でいつもの神社へ。
いつもは参拝するまでにかなり待つのだけれど、比較的すぐ順番が来た。
お守りを買う列もいつもより短い。
今年は休みが長かったせいで、参拝客も分散したのかも?
お守りはいつものものに加えて、今年は学業成就お守りも。
実際の受験は来年なので、合格守りはその時まで取っておく。
初詣で並んでいるときに、また少し自分の面倒な癖が出てきてしまった。
他人の会話が耳に入ってくると、どうにもイライラしてたまらなくなる時がある。
少々ザワザワしているくらいならあまり気にならないけれど、はっきりと会話の内容が分かるレベルだと覿面に気分が悪くなる。
心理学的には「ミソフォニア(音嫌悪症)」という症状らしい。
人によって気になる音は異なるらしいけれど、自分は会話(特にヒソヒソ声は地獄に近い)、くしゃみ、咳、息遣いがかなり苦痛。
このときも、後ろに並んでいる団体の声が少々大きく、だんだん耐え難くなってきてしまった。
通勤のときにいつも持ち歩いているイヤホンを忘れてしまったことを後悔した。
この症状のおかげで、満員電車での通勤にはイヤホンが必須だ。
去年からはワイヤレスにしたくてAirPodsを使っていたのだけれど、遮音性に難があり、そこだけがネックだった。
なので、秋になって突然AirPods Proが発表されたときには、ためらわずにポチってしまった。
結果としては大満足。
久々にノイズキャンセリング機能を体感して、その威力に改めて恐れ入ってしまった。
音に対する感受性が高い人には是非おすすめしたい。
案の定というか、発売直後から大人気で、すぐ入手困難になってしまったようなので、発表直後に即買いした自分の判断は間違っていなかったと思っている。
間違いなく昨年のベストバイ商品。
長いようだった年末休暇も終盤にかかり、ぼちぼち世間は通常モードに移行しつつある。
月曜からはまた長い1週間が始まるので、そろそろこちらのモードも平常に戻さなければ。
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